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「移設できると聞いていたのに」——電柱前の土地で後悔する人の共通パターン - 元住宅営業マンが教える|家づくりのトラブル回避ブログ

「移設できると聞いていたのに」——電柱前の土地で後悔する人の共通パターン

住宅トラブル事例
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こんにちは。

元住宅営業マンまめおやじです。

住宅業界歴34年・宅建士・FP資格保有。実際に現場で起きたトラブル事例をもとに解説します。

「この土地、電柱が目の前にあるんですが大丈夫ですか?」

営業マン時代、この質問を何十回も受けました。

答えは「電柱の状況による」——でもその判断基準を知らずに買って、後悔した人を何人も見てきました。

「移設できると聞いていたのに、結局できなかった」

「駐車場が使いにくくて毎日ストレス」

「売却しようとしたら値段に影響すると言われた」

こういう話、珍しくないんです。

今回は34年の経験をもとに、買っていい電柱・慎重になるべき電柱・選ぶべきでない電柱をはっきり言い切ります。

この記事はこんな人におススメ

  • 気になる土地に電柱があって迷っている人
  • 電柱前の土地を勧められて不安な人
  • 電柱の移設が可能かどうか判断したい人
  • 土地選びで後悔したくない人

まず知っておくこと:電柱の場所で全部変わる

電柱の話をする時、最初に確認すべきことが1つあります。

電柱が敷地内にあるのか、道路にあるのか。

これで移設の難易度も費用も、全く変わってきます。

詳しくはこちらの記事で解説しています。

◆電柱の移設・撤去費用と手続きはこちら

この記事では「買う・買わない」の判断に絞って解説します。


4つのパターン別判定

では本題です。

電柱前の土地は、状況によって4つのパターンに分かれます。

それぞれにまめおやじの結論を出します。


パターン1|敷地内の電柱を、敷地内の別の場所に移設できる場合

結論:事前確認をすれば買える

なぜそう言えるのか。

敷地内の電柱は、土地所有者と電力会社の契約で建っています。

つまり、所有者の意向が優先されます。

「ここに移動してほしい」と言えば、基本的には対応してもらえる。

ただし、移設先の選択肢が限られることがあります。

電力会社から「この3か所のどれかなら可能」と提案されることが多い。

その候補が建物配置・駐車場・玄関の計画と合うかどうか、事前に確認してから買うこと。

これさえやれば、敷地内→敷地内の移設は比較的スムーズです。

<まめおやじの実例>

今敷地内に建っている電柱が境界から1メートルと微妙な位置にあったため、移設を提案。

建物配置、玄関位置を再確認し、境界ギリギリまで移設することに。

車庫は広く使えて、敷地内のため、費用も無償で済んだ。


パターン2|敷地内の電柱を、道路など敷地外に移設したい場合

結論:移設確認なしで買うな

なぜそう言えるのか。

敷地外への移設は、一気に難易度が上がります。

道路に移設する場合は道路管理者の許可が必要。

隣地に移設する場合は、その土地所有者の承諾が必要。

これが取れないと、移設は認められません。

さらに費用も変わります。

個人の都合による移設費用は移設先によって大きく変わります。

期間も2〜3ヶ月、場合によっては半年以上。

「移設できると思っていたのに、できなかった」

これが一番やっかいなパターンです。

買う前に必ず電力・電話会社に相談して、移設の可否・費用・期間を確認してから判断してください。

<まめおやじの実例>

とある仲介物件の商談。お客様の意向で電柱が邪魔で撤去できないかと相談があり、電話会社へ相談。

回答は約35万の費用負担。敷地内なら10万とのこと。最終的にお客様は敷地内移設10万で納得し、土地を契約。

契約後、移設手続きを早めに申請し、スムーズに移設が完了した。


パターン3|電柱が駐車場の出入口を完全に塞いでいる場合

結論:移設確認前に絶対に買うな

なぜそう言えるのか。

駐車場の出入口を塞いでいる電柱は、移設交渉ができます。

でも、問題は移設先です。

移設先がどこにも確保できない場合、詰みます。

駐車場が使えない家に住み続けるか、多額の費用をかけて別の解決策を探すか。

どちらも後悔しか残りません。

さらに駐車場は生活に直結します。

毎日の出し入れがストレスになる。

それが何十年も続くと思ってください。

鉄則は「電力会社に相談→移設先と費用を確定→それから購入判断」です。

この順番を守らずに買った人が、後悔しているのを何人も見てきました。

<まめおやじの実例>

会社所有の郊外の不人気分譲地の一区画。道路上に電柱が土地の正面にあった。

このままでは車庫が取れないので、電力会社へ交渉し、電柱を敷地内の西隅へ移設する条件で、費用は無償で済んだ。

まだ施主がいなかったので、意向を考えなくてよかったまれなケース。これは施主未定のレアケース。実際の購入時はこう簡単にはいかない。


パターン4|分譲地で電柱が設置済み、または設置予定の場合

結論:覚悟がないなら選ぶな

なぜそう言えるのか。

分譲地の電柱は、複数区画への電力供給に絡んでいます。

1軒の都合では、まず動かせません。

「売主に確認したら問題ないと言われた」

「ハウスメーカーが大丈夫と言っていた」

これ、鵜呑みにしないでください。

彼らは土地を売りたい。電柱の問題を小さく見せる動機があります。

自分で電力会社に確認することが必須です。

どうしても欲しい土地であれば、電柱の移設は諦めて、建物配置で回避する前提で検討するのが現実的です。

建物の向きや駐車場の位置を工夫することで、影響を最小限にできることがあります。

<まめおやじの実例>

住宅の営業ではなく、分譲地の開発をしていた頃。

事前に電柱の配置計画を電力会社等と打合せするため、土地の重要事項説明書・売買契約書に電柱は移設できませんと記載、説明していた。

営業から時々、電柱を動かせませんがと問合せがあったが、全て断っていました。他の区画、入居者に影響し、キリがないからです。

◆土地選び関連記事はこちら


買う前に必ずやること

4つのパターンを踏まえて、土地を見に行く前にやるべきことをまとめます。

  • 電柱が敷地内か道路かを確認する
  • 電柱に書いてある管理者番号をメモする
  • 電力会社に移設の可否・費用・期間を相談する
  • ハウスメーカーや工務店と建物配置を照らし合わせる
  • 分譲地の場合は売主の説明を鵜呑みにしない

この確認を、契約前にやること。

契約後に動いても、選択肢が大幅に狭まります。


まとめ

電柱前の土地=即NGではありません。

でもパターンを知らずに買うのが一番危険です。

今回の4つの判定をまとめます。

  • パターン1(敷地内→敷地内):事前確認をすれば買える
  • パターン2(敷地内→敷地外):移設確認なしで買うな
  • パターン3(駐車場を完全に塞いでいる):移設確認前に絶対に買うな
  • パターン4(分譲地で設置済み・予定):覚悟がないなら選ぶな

この4つを頭に入れて土地を見ると、同じ電柱でも全く違って見えてきます。

「電柱があるから諦めた」ではなく、「電柱の状況を確認してから判断する」。

これが34年間で私が学んだ、電柱前の土地との正しい向き合い方です。

◆電線の越境・交通標識の問題はこちら

◆「建築条件付」土地トラブル記事はこちらから

家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。

筆者の考え方や立ち位置については当ブログについてにまとめています。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

貴方にとって良い一日を~まめおやじ


この記事を書いた人
まめおやじ

元住宅営業マンが、業界在籍34年と自宅建築の経験を活かし、初心者むけに住宅トラブル回避に特化したブログを発信。

自宅:木造平屋(2019年築)受賞歴あり
経歴:大手木質系プレハブ会社
   大手鉄骨系プレハブ会社
   木造在来工法ビルダー
資格:宅建士
   ファイナンシャル
   プランナー

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