GL設定は口頭だけで大丈夫?施主手配業者の施工ミスで泣かされた実例

住宅トラブル事例
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こんにちは。

元住宅営業マンまめおやじです。

住宅業界歴34年・宅建士・FP資格保有。元住宅営業マンだからこそ話せる業界の裏側を包み隠さず解説します。

「造成は施主手配だから、うちには関係ない」——そう思っていませんか。

今回は、GL設定をめぐって建築側と造成業者の間で情報がすれ違い、最終的にハウスメーカー側が理不尽に責められることになった実例をお伝えします。

この記事はこんな人におすすめ

  • ハウスメーカーと外構業者、双方とのやり取りで板挟みになりたくない方
  • 外構や造成を施主支給・施主手配にしようか迷っている方
  • 外構業者が親戚や知人の紹介で、少し言いにくさを感じている方
  • 浄化槽の設置を予定していて、勾配や高さの問題が心配な方

◆言った言わないに関する記事はこちらからどうぞ

■ 早い段階で顔合わせしていたのに

着工前、現場監督と施主手配の造成業者は、比較的早い段階で顔合わせをしていました。

この時点で「GL設定はここからマイナス〇センチで造成してください」と、はっきり打合せ済みでした。

数字まで指定していたので、この段階では特に不安要素はありませんでした。

■ 連絡が取れなくなり、突然の着工

ところが、その後業者となかなか連絡が取れなくなります。

監督としては、着工前にもう一度現場で最終確認の打合せをしたいと考えていましたが、それがかなわないまま、業者は突然工事に入ってしまいました。

おそらく他の現場の合間を縫って、無理やり日程をねじ込んだのだと思います。

現場での最終確認というワンクッションが失われたことが、この後のトラブルの直接の引き金になりました。

■ 打合せ内容と違う施工

案の定、実際に造成されたGLは、打合せしていた高さとは違うものでした。

指摘しても、業者は知らんぷり。悪びれる様子もありません。

さらに厄介だったのが、浄化槽の設置です。

GL設定が低いままだと、浄化槽への配管勾配が確保できません。

浄化槽会社の担当者に現地まで来てもらい、細かい打合せをしましたが、浄化槽の方では対応はできず、他の方法を検討することに。

結果として、基礎のベースで高さを調整し、こちらの負担でブロックを積み増すことになりました。

本来発生しないはずの手間と材料費を、サービスという形で吸収させられたわけです。

■ 施主から一方的に責められる

さらに困ったのは、施主への説明の場面です。

この造成業者は、施主の奥様側の身内・知人筋にあたる業者でした。

事情を説明しても、奥様は業者側に立って一緒に怒ってしまい、「悪いのはこちらだ」と一方的に責められました。

何度釈明しても、納得はしていただけませんでした。

一方で、旦那様は違いました。

内心ではこちらに非がないとわかっていたようで、後で「すみません」と陰で謝ってくださいました。

ただ、立場上、表立って奥様や業者を否定することはできなかったのだと思います。

施主側にも、身内・知人が絡むことで動きにくい事情がある、ということです。

■ なぜこうしたことが起きるのか

このケースを振り返ると、いくつかの構造的な問題が見えてきます。

まず、早い段階で顔合わせをしていても、その後の進捗管理や連絡調整は、施主手配業者の裁量に委ねられてしまうという点です。

建築側がいくら段取りを組んでいても、相手の都合で簡単に崩れます。

次に、着工直前の「現場での最終確認」というプロセスが省略されると、本来そこで防げたはずのミスが、そのまま工事に反映されてしまうという点です。

口頭やその場限りの打合せだけでは、時間が経つほど「言った言わない」のリスクが高まります。

そしてもうひとつ、施主手配の外構・造成業者は、建築側の管理・指揮命令が及ばないという構造的な限界があります。

◆施主支給・施主手配全般に共通するリスクについては、こちらの記事でも詳しく触れていますので、あわせて読んでいただけると理解が深まると思います。

最後に、業者が施主の身内・知人だった場合、施主側も強く言いにくくなり、結果としてハウスメーカー側が割を食いやすいという力学があります。

今回のように、旦那様は理解していても表立って言えない、というケースは決して珍しくありません。

■ 読者の皆様へ、トラブル回避のために

GL設定は、必ず書面(指示書や図面)で残し、可能であれば双方の確認サインをもらってください。

口頭だけの打合せは、時間が経つほど心もとなくなります。

「早い段階で顔合わせ済みだから安心」と思わず、着工直前には必ず現場での最終確認を行う、あるいは着工日を事前に書面で通知してもらう取り決めをしておくことをおすすめします。

施主手配の業者がいる場合は、建築側と外構・造成側が継続的にすり合わせできる場を、施主側にお願いして設けてもらうことも大切です。

身内だからうまくいくとは限らない、というのが実感です。

GL設定をめぐるトラブルは、今回のような施工ミスだけでなく、外構費用が後から膨らむケースや、残土処分の方法によって高さが変わってしまうケースなど、他にも要因があります。

これらについては、また別の記事で詳しくお伝えしたいと思います。


「本記事は情報提供を目的としており、税務・法律の専門的アドバイスではありません。個別の状況については専門家にご相談ください」→ [免責事項はこちら]

家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。

筆者の考え方や立ち位置については当ブログについてにまとめています。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人
まめおやじ

元住宅営業マンが、業界在籍34年と自宅建築の経験を活かし、初心者むけに住宅トラブル回避に特化したブログを発信。

自宅:木造平屋(2019年築)受賞歴あり
経歴:大手木質系プレハブ会社
   大手鉄骨系プレハブ会社
   木造在来工法ビルダー
資格:宅建士
   ファイナンシャル
   プランナー

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