こんにちは。
元住宅営業マンまめおやじです。
現役で住宅営業をしていた頃、
実際にあった話です。
詳細が特定されないよう一部ぼかしていますが、内容自体は実話です。
1. 実際にあった「オーバーローン相談」の話
当時、20代の若いご夫婦から住宅相談をいただきました。
お子さんはまだ小さく、奥様は専業主婦。
ご主人は現場系のお仕事をされていました。
建築予定地は奥様の実家の土地。
土地代の負担がない分、建物もコンパクトな平屋を希望されており、贅沢な要望もありませんでした。
現場調査を行い、間取り提案、概算見積と進み、打ち合わせもかなり好感触。
「堅実に家づくりを考えているご家族だな」
という印象でした。
2. 若いご夫婦との家づくりは順調だった
予算についても、極端に背伸びした計画ではありませんでした。
もちろん、余裕があるというほどではありません。
ただ、
- 実家土地が使える
- 建物も比較的コンパクト
- 要望も現実的
ということもあり、十分検討できる範囲だと思っていました。
契約もかなり現実的な段階まで進んでいました。
3. 契約前に判明した200万円の車ローン
そんなある日、珍しくご主人から電話がありました。
内容は、
「実は車のローンが約200万円残っている」
という話でした。
さらに、
「その分も含めて住宅ローンを組めませんか?」
という相談を受けました。
今思えば、このタイミングで話が出てきたのは、お客様側もかなり悩んでいたのだと思います。
◆「オーバーローン」の記事はこちらから
4. 「他社ではできると言われた」という一言
ご主人からは、
「他社さんではできると聞いた」
という話もありました。
住宅業界では、こうした相談が全く珍しいわけではありません。
ただ、私はかなり慎重でした。
住宅ローンは何十年も続くものです。
しかも、そのご家庭はまだ若く、お子さんも小さい。
「とにかく通ればいい」
という考えにはなれませんでした。
5. 住宅会社側にもリスクがある
私は、
- 借入額が増えるリスク
- 将来的な返済負担
- 銀行との認識のズレ
- 住宅会社側のリスク
などを説明しました。
クルマのローンをプラスするローンを提案しましたが、
通常の住宅ローンと比較すると金利が少し高く返済額が増えるので、
感触はよくありませんでした。
もちろん、お客様側にも事情があります。
家具家電、引っ越し費用、車など、家づくりは想像以上にお金がかかります。
だからこそ悩まれる気持ちも理解できます。
ただ、私は当時、
「後から苦しくなる可能性があるなら、安易に勧めるべきではない」
と考えていました。
◆「銀行提出用見積」の記事はこちらから
6. 私はオーバーローン対応を断った
結果的に、お客様にご納得いただくことはできませんでした。
そして契約は破談になりました。
営業としては正直かなり痛かったです。
ここまで打ち合わせを重ね、契約直前まで進んでいたからです。
それでも、当時の私はそれ以上の対応ができませんでした。
◆「オーバーローンはなぜバレる?」の記事はこちらから
7. 結果的に他社で契約となった
それから1年ほど経った頃。
たまたま近くを通った際、その土地には新しい家が建っていました。
別の住宅会社で建てられた家でした。
もちろん、どのような形で契約されたのかは分かりません。
ただ、住宅業界ではこうした話は決して珍しくありません。
8. 元住宅営業マンとして今思うこと
住宅ローンは、通すことがゴールではありません。
本当に大切なのは、
「建てた後も生活を続けられるか」
です。
家づくりでは、
- 月々の返済
- 車
- 電気ガス水道代
- 各種税金
- 教育費
- 修繕費
- 将来の働き方
など、あとから現実的な負担が必ず出てきます。
だからこそ、
「今だけ通ればいい」
という考えは、私はおすすめしません。
家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。
筆者の考え方や立ち位置については
当ブログについて
にまとめています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。






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