【実録】引き渡し前の荷物搬入はNG!施主が知らずに陥るトラブルとリスクを元住宅営業マンが徹底解説

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元住宅営業マンとして約34年間、ハウスメーカー・工務店・不動産開発の現場に携わってきました。
本記事は、営業現場と自宅建築の両方を経験した筆者が、実務経験に基づき家づくりに関する判断材料となる情報を提供することを主な目的としています。
記事内にはPR・アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、特定の商品やサービスの購入を推奨・強制するものではありません。

こんにちは。

元住宅営業マンまめおやじです。

「新居に早く荷物を運び込みたい!」

「引き渡し当日は引っ越しでバタバタしたくないから、事前に少しでも荷物を入れておきたいな…」

新しいマイホームの完成が近づくと、誰もがそう考えるのではないでしょうか。

ワクワクする気持ち、よく分かります。

私も元住宅営業マンとして、たくさんのお客様のそんなお気持ちを間近で見てきました。

しかし、ちょっと待ってください!

実は、この「引き渡し前の荷物搬入」という行為が、

思わぬトラブルや大きなリスクを招く可能性があることをご存じでしょうか?

今回は、元住宅営業マンの私が実際に見てきた、引き渡し前の荷物搬入が原因で発生したヒヤリハット事例や、

なぜそれが「絶対NG」なのかを徹底的に解説していきます。

あなたの夢の新居を守り、スムーズな新生活をスタートさせるためにも、ぜひ最後までお読みください。

きっと、後悔しない家づくりのヒントが見つかるはずです。

この記事はこんな人におススメ
  • 新築住宅の引き渡しを目前に控えている方
  • 引き渡し前に少しでも荷物を運び込みたいと考えている方
  • 住宅の引き渡しに関するルールや注意点を詳しく知りたい方
  • 予期せぬトラブルを避け、気持ちよく新生活を始めたい方
  • 住宅会社との良好な関係を維持したい、と考えている方
  • 「引き渡し」という言葉の意味を正しく理解したい方

1. 「少しだけなら大丈夫」が招く悲劇:実際のトラブル事例

「ちょっとだけ」

「これくらいならバレないだろう」

「まさか、こんなことになるとは…」

お客様のそんな軽い気持ちが、

取り返しのつかないトラブルに発展してしまうケースを、

私はこれまで何度も目にしてきました。

いくつか具体的な事例をご紹介しましょう。

事例1:搬入した家具で床に大きな傷が!

あるお客様は、引き渡し予定日の数日前に、ご自身で大型のダイニングテーブルを搬入されました。

その際、不慣れな作業だったためか、テーブルの脚が滑り、フローリングに深く長い傷がついてしまったのです。

引き渡し前の最終チェックで傷が発覚。

お客様は「自分でつけた傷だから…」と仰いましたが、住宅会社としては「引き渡し前の建物に傷がついた」という事実を看過できません。

結局、床の修繕費用は施主様負担となり、引き渡し日も延期せざるを得なくなりました。

お客様も住宅会社も、誰も得をしない結果となってしまったのです。

事例2:家電設置中に壁紙が破れ、責任の所在が曖昧に

別のケースでは、引き渡し前に大型冷蔵庫を搬入し、設置しようとした際に、

壁にぶつけて壁紙を破ってしまったお客様がいらっしゃいました。

この時も、問題は「誰が責任を負うのか」という点です。

当然、家電の搬入業者の負担で修理となりましたが、

お客様は「引き渡し前なのに、なぜこんなに壁紙が弱いのか」と住宅会社に不満を訴え、

住宅会社は「引き渡し前の無断搬入による破損なので、責任は負いかねる」と主張。

結局、信頼関係にも大きなヒビが入ってしまいました。

事例3:新居にカビが発生!原因は引き渡し前の段ボール放置

これは少し特殊なケースですが、引

き渡し前に大量の段ボール箱を新居に運び込み、そのまま数週間放置してしまったお客様の事例です。

新築の家は、まだ室内の湿度が安定していないことがあります。

特に梅雨時期や冬場の結露対策が不十分な場合、通気性の悪い段ボールが積み上げられていると、その裏側や床面にカビが発生してしまうことがあるのです。

この場合も、カビの除去費用や、ひどい場合は壁や床の張り替え費用まで、施主様負担となってしまいました。

これらの事例からも分かるように、「少しだけなら」という安易な判断が、大きな後悔に繋がることがあるのです。

2. なぜ引き渡し前の荷物搬入は「絶対NG」なのか?

では、なぜ引き渡し前の荷物搬入は、これほどまでにリスクが高い行為なのでしょうか?

その理由を、法律や契約、そして現場の視点から詳しく見ていきましょう。

理由1:所有権と責任の所在はまだ住宅会社にある

最も重要なポイントは、「引き渡し前の建物は、まだ住宅会社の所有物である」という事実です。

住宅の売買契約や工事請負契約において、

「引き渡し」とは、建物の所有権が住宅会社から施主様へ移転する大切な行為を指します。

つまり、引き渡しが完了するまでは、建物の管理責任は住宅会社にあります。

この期間中に、施主様が無断で荷物を搬入し、万が一、建物や設備に損害を与えてしまった場合、

その責任の所在が非常に複雑になります。

住宅会社としては、引き渡し前の建物に施主様が立ち入り、

損害を与えたとなれば、責任を負いかねるのが当然の判断となるでしょう。

理由2:火災保険や工事保険が適用されないリスク

住宅会社は、工事期間中、万が一の事故に備えて工事保険に加入しています。

しかし、この工事保険は、通常、「工事関係者による事故」や「工事中の予期せぬ出来事」に適用されるものです。

施主様が引き渡し前に荷物を搬入し、その際に発生した事故や損害は、

工事保険の適用外となる可能性が極めて高いです。

また、施主様ご自身で加入される火災保険も、引き渡しが完了し、所有権が移転してからでなければ有効になりません。

つまり、引き渡し前の荷物搬入によって発生した損害は、保険でカバーされず、

全て施主様ご自身の負担となってしまうリスクがあるのです。

これは、数百万、数千万円の損害に繋がる可能性もゼロではありません。

理由3:工事の遅延と安全性の問題

建築現場は、常に危険と隣り合わせです。

職人さんたちは、安全管理を徹底しながら作業を進めています。

引き渡し前の建物は、まだ工事が完全に終了していない場合や、最終的な仕上げ作業が残っていることも珍しくありません。

そのような状況で、施主様や引っ越し業者が荷物を搬入すると、

職人さんの作業導線が塞がれたり、資材の搬入・搬出の妨げになったりする可能性があります。

これにより、工事が遅延するだけでなく、思わぬ事故に繋がる危険性も高まります。

住宅会社としては、現場の安全管理に責任がありますから、施主様の無断搬入は非常に困る行為なのです。

理由4:最終検査(施主検査)への影響

引き渡し前には、施主様ご自身で建物の最終チェックを行う「施主検査」が行われます。

これは、図面通りに施工されているか、傷や汚れ、不具合がないかなどを細かく確認する、非常に大切な機会です。

もし、この施主検査の前に荷物が搬入されてしまうと、

家具や段ボールの陰になって、本来発見できたはずの傷や不具合を見落としてしまう可能性があります。

引き渡し後にそれらが発覚しても、「引き渡し時には問題なかった」と判断され、

対応してもらえないケースも出てきます。

せっかくの施主検査の機会を無駄にしないためにも、建物は空っぽの状態で臨むべきなのです。

3. スムーズな引き渡しのために:施主ができること

では、トラブルなくスムーズに引き渡しを迎え、気持ちよく新生活をスタートさせるために、

施主様は何をすれば良いのでしょうか?

•引き渡し日までのスケジュールを住宅会社と密に確認・共有する

•引き渡し日、最終金決済日、施主検査日などを明確にし、家族や引っ越し業者と共有しましょう。

•荷物搬入・引っ越し業者の手配は「引き渡し日以降」に!これが最も重要です。どんなに急いでいても、引き渡しが完了してから搬入するように手配してください。

•引き渡し前の最終確認(施主検査)は入念に!建物が空っぽの状態で、隅々までじっくりとチェックしましょう。

気になる点は遠慮なく住宅会社に伝え、記録に残してもらうことが大切です。

•不明な点や疑問点は、必ず住宅会社に確認する習慣を!

「これってどうなんだろう?」と少しでも疑問に思ったら、自己判断せずにすぐに担当者に連絡しましょう。

これがトラブル回避の一番の近道です。

4. もし、どうしても搬入したい場合は?

「どうしても、この日までに搬入したいものがある…」

特別な事情がある場合は、まずは必ず住宅会社に相談してください。

無断での搬入は絶対に避けるべきです。

住宅会社によっては、事情を考慮し、以下のような条件付きで許可してくれるケースも稀にあります。

•事前相談と許可の取得:

住宅会社の担当者に事情を説明し、書面での許可を得る。

•搬入物の種類と範囲の明確化:

搬入する荷物の種類、量、搬入日時などを具体的に伝える。

•立ち会い:

住宅会社の担当者が立ち会いの下で搬入作業を行う。

•万が一のトラブルに備えた覚書や保険の確認:

損害発生時の責任分担について、事前に書面で取り交わす、または施主様ご自身で保険に加入するなどの対策を求められる場合があります。

ただし、これはあくまで例外的な対応であり、原則は引き渡し後の搬入であることを忘れないでください。

元住宅営業マンまめおやじの体験

引き渡し前の荷物搬入トラブル、これはもう「あるある」と言っても過言ではないほど、本当に多くの現場で起こりうる問題です。

お客様の「早く新居で暮らしたい」というお気持ちは痛いほどよく分かります。

しかし、私たち住宅営業マンからすると、この行為は非常にヒヤヒヤするものでした。

引渡し日を一日勘違いしていた現場監督。

お施主様は引渡し日当日の午後に荷物を入れる予定をしていた。

監督:3月29日 お施主様:3月28日

正解)引渡日:3月28日

監督・お施主様・家具業者で調整したが、

お施主様はお怒りでなんとしても荷物をいれると言い張る始末。監督は28日他の打合せが入っているため動けず。

結局、3月28日、私とお施主様が現場で立ちあって荷物を入れることに。

事なきを得て、無事3月29日引渡しできました。

まめおやじ
まめおやじ

昼前に会社をでて夕方4時30まで対応。半日以上時間を費やしました…

まとめ

新築住宅の引き渡しは、施主様にとって待ちに待った人生の大きな節目です。

しかし、その喜びと期待から、つい急いで荷物を搬入してしまい、思わぬトラブルに巻き込まれるケースが後を絶ちません。

引き渡し前の建物は、まだ住宅会社の管理下にあり、所有権や責任の所在が明確になるのは引き渡し後です。

万が一の事故や破損があった場合、責任の所在が曖昧になり、

修繕費用や時間のロス、さらには住宅会社との関係悪化に繋がりかねません。

大切なマイホームで気持ちの良い新生活を始めるためにも、

引き渡し前の荷物搬入は絶対に避け、住宅会社とのルールを遵守しましょう。

もしご不明な点があれば、必ず事前に住宅会社に確認し、トラブルを未然に防ぐことが何よりも重要です。

あなたの家づくりが、最高の思い出となり、新しい生活が素晴らしいものとなるよう、心から願っています。

家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

貴方にとって良い一日を~まめおやじ

筆者の考え方や立ち位置については当ブログについて
にまとめています。

この記事を書いた人
まめおやじ

元住宅営業マンが、業界在籍34年の経験を活かし、これから家を考えている人に役立つ情報を発信するブログ。

自宅:木造平屋(2019年築)受賞歴あり
経歴:大手木質系プレハブ会社
   大手鉄骨系プレハブ会社
   木造在来工法ビルダー
資格:宅建士
   ファイナンシャル
   プランナー

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