【家を建てる前に必読】電柱が敷地内と道路で扱いが全く違う!移設・撤去の基礎知識を元住宅営業マンが解説

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元住宅営業マンとして約34年間、ハウスメーカー・工務店・不動産開発の現場に携わってきました。
本記事は、営業現場と自宅建築の両方を経験した筆者が、実務経験に基づき家づくりに関する判断材料となる情報を提供することを主な目的としています。
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こんにちは。元住宅営業マンまめおやじです。

「土地を買ったら、電柱が邪魔な位置にあって困ってる」

営業マン時代、こういう相談を何度も受けました。

「電柱って移動できるんですか?」

「費用はいくらかかりますか?」

「誰が負担するんですか?」

実は、これらの答えは全て「電柱がどこにあるか」で変わってくるんです。

今回は、家を建てる前に絶対知っておきたい、電柱の基礎知識をお伝えします。

この記事はこんな人におススメ
  • 土地を購入予定で電柱の位置が気になる人
  • 家を建てる場所に電柱が邪魔になりそうな人
  • 電柱の移設費用が心配な人
  • 駐車場に電柱があって困っている人
  • 電柱の移設手続きを知りたい人

電柱の新設・移設・撤去は意外とよくある話

まず、お伝えしたいのは、電柱の移設って意外と身近な問題だってこと。

私が営業時代に対応したケース

私が住宅営業マンだった頃、電柱の相談は本当に多かったです。

「駐車場の出入口に電柱があって、車が出し入れしにくい」

「電柱が視界を遮って、危ない」

「せっかくの眺望が、電柱のせいで台無し」

こういう相談、月に1〜2件はありました。

どんな時に必要になるのか

電柱の移設や撤去が必要になるのは、こんな時です。

  • 家を建てる時に電柱が建築の邪魔になる
  • 駐車場の出入口に電柱がある
  • リフォームや建て替えで配置が変わる
  • 道路工事で電柱の位置を変える必要がある
  • 新しい住宅地で電気を引く必要がある

意外と身近な問題なんですよ。

最重要!電柱が「敷地内」か「道路」かで扱いが全く違う

ここからが本題です。

電柱の話をする時、一番大事なポイントがあります。

それは、

電柱が敷地内にあるのか、道路にあるのか

これで扱いが全く違ってくるんです。

なぜ場所で扱いが変わるのか

敷地内の電柱は、あなた(土地所有者)と電力会社が契約して設置してます。

つまり、所有者の意向が強く反映されるんです。

一方、道路の電柱は公共性が高い。

みんなのための電気を配るための設備なので、電力会社の判断で動きます。

見分け方のポイント

「うちの前の電柱、どっちだろう?」って思いますよね。

見分け方は簡単です。

境界線を確認してください。

土地の境界杭や、ブロック塀、フェンスの位置を確認。

電柱がそれより内側にあれば敷地内、外側なら道路です。

微妙な場合は、不動産屋や測量士に確認しましょう。

道路にある電柱の場合

まずは、道路にある電柱の話から。

道路の電柱を移設したい場合

道路の電柱を移動したい場合、まず電力会社に相談します。

移設が認められるケース

こんな理由なら、移設が認められることが多いです。

  • 建物の建築に支障がある
  • 駐車場の出入口を塞いでいる
  • 交通の妨げになっている
  • 道路工事で移動が必要

費用は誰が負担する?

ここが一番気になるところですよね。

基本的には無料です。

電力会社やNTTが負担してくれます。

ただし、完全に個人都合の場合は有料になることも。

例えば、「見た目が気に入らないから移動して」とか。

この場合は10〜30万円くらいかかることがあります。

手続きの流れ

  1. 電力会社に連絡(電柱に書いてある番号を確認)
  2. 現地調査(担当者が来て確認)
  3. 移設可否の判断
  4. 承諾書の提出(必要な場合)
  5. 工事日程の調整
  6. 移設工事

期間の目安

申請から工事完了まで、だいたい2〜3ヶ月かかります。

場合によっては半年かかることも。

余裕を持って相談してください。

道路に新しく電柱を建てる場合

新しい住宅地とか、既存の電柱では電気が届かない場合。

新しく電柱を建てる必要があります。

費用負担は?

基本的に施主負担はありません。

電力会社が判断して、必要なら建ててくれます。

ただし、道路管理者(市町村や国)の許可が必要。

これは電力会社がやってくれるので、待つだけでOKです。

道路の電柱を撤去したい場合

近くに別の電柱ができて、古い電柱が不要になった。

こういう場合、撤去してもらえます。

費用は?

基本的に無料です。

電力会社が判断して、不要なら撤去してくれます。

敷地内にある電柱の場合

ここからが、ちょっと複雑です。

敷地内の電柱は、道路の電柱と扱いが全く違います。

敷地内の電柱には借地料がある

意外と知らない人が多いんですが、敷地内に電柱があると借地料がもらえます。

いくらもらえる?

電柱1本あたり、年間1,500円程度です。

「え?そんなに安いの?」って思いますよね。

でも、これが相場なんです。

NTTの電柱も敷地内にあれば、別途1,500円もらえます。

つまり、電力とNTTの電柱が1本に共架してる場合、合計3,000円くらい。

いつもらえる?

だいたい3年に1回、まとめて振り込まれます。

つまり、3年分で4,500円くらい。

「そんなの知らない」って人、結構多いんですよ。

過去の通帳を確認してみてください。

「○○電力 敷地使用料」みたいな名目で入ってるかも。

契約している証拠

この借地料が振り込まれてるってことは、あなた(または前の所有者)が電力会社と契約してる証拠です。

つまり、敷地内の電柱はあなたの許可で建ってるってこと。

敷地内の電柱を移設したい場合

「敷地内の電柱が邪魔だから、移動したい」

この場合、どうなるか。

所有者の意向が優先される

敷地内の電柱は、あなたが許可して建ててるもの。

だから、あなたの意向が優先されます。

「ここに移動してほしい」って言えば、基本的には対応してもらえます。

移設先の確保が必要

ただし、移動先が必要です。

パターン①:敷地内の別の場所へ

例えば、駐車場の邪魔にならない場所へ移動。

この場合、借地料の契約は継続します。

費用は、状況によります。

電力会社の都合でも移動が必要な場合は無料。

完全にあなたの都合だけなら、有料になることも(10〜30万円)。

まめおやじ
まめおやじ

電柱た建っている土地を買ったら名義変更を忘れずに。

パターン②:道路へ移設

敷地内から道路へ移動してもらう。

この場合、借地料の契約は終了します。

もう敷地を使わないからですね。

費用は、道路管理者の許可が下りれば基本無料。

敷地内の電柱を撤去したい場合

「敷地内の電柱、いらないから撤去してほしい」

これ、できる場合とできない場合があります。

撤去できる場合

その電柱から電線を引いてる家が他にない場合。

つまり、その電柱が誰にも使われてないなら、撤去できます。

費用は基本無料です。

撤去できない場合

その電柱から、他の家に電気を供給してる場合。

この場合は、簡単には撤去できません。

代わりの電線ルートを確保する必要があります。

これ、結構大変なんですよ。

敷地内に新しく電柱を設置する場合

逆に、敷地内に新しく電柱を建てる場合もあります。

前回の記事で書いた「受電ポール」がこれですね。

どんな時に必要?

  • 平屋で軒高が低く、直接引き込めない
  • 道路の電柱から距離がある
  • 電線の高さを確保できない

こういう場合、敷地内に受電ポールを建てます。

借地料はもらえる?

受電ポールは、あなたの電気を引き込むための設備。

だから、借地料はもらえません。

逆に、設置費用を負担することになります。

断ることはできる?

「敷地内に電柱建てるの嫌だな」って思いますよね。

断ることもできますが、そうすると電気が引き込めません。

現実的には、受け入れるしかないことが多いです。

ただし、位置は相談できます。

「ここは嫌だから、こっちにして」とか。

電柱移設の手続きと流れ

じゃあ、実際に電柱を移設したい時、どうすればいいのか。

どこに相談するのか

まず、電柱に書いてある番号を確認してください。

電柱には、必ず管理番号が書いてあります。

重要:電力会社とNTTで窓口が違う

電柱って、電力会社だけじゃなくて、NTTも使ってるんです。

電線と一緒に、電話線も引いてるから。

だから、電柱には複数の番号が書いてあることがあります。

例えば、

中部電力 〇〇-1234
NTT △△-5678

みたいな感じ。

下に書いてある会社が管理者

複数の番号がある場合、

下に書いてある会社が電柱の管理者です。

その管理者に連絡すればOK。

両方に連絡する必要はありません。

管理者が、他の会社とも調整してくれます。

連絡先

電力会社の場合:お客様センターや営業所

NTTの場合:116番(NTT東日本・西日本)

電柱番号を伝えれば、担当部署につないでくれます。

必要な書類

基本的には、

  • 移設依頼書(電力会社の書式)
  • 位置図(どこに移動するかの図面)
  • 承諾書(道路管理者や土地所有者の承諾)

これらを揃えます。

電力会社が教えてくれるので、指示に従えばOKです。

調査から完了までの期間

  1. 相談・申込:即日
  2. 現地調査:1〜2週間後
  3. 移設可否の判断:調査後1〜2週間
  4. 承諾書等の手続き:1〜2週間
  5. 工事日程調整:1〜2週間
  6. 工事:1日〜数日

合計で、2〜3ヶ月が目安です。

複雑な場合は、半年以上かかることもあります。

承諾が必要な場合

移設先が道路の場合:

道路管理者(市町村、国など)の許可

移設先が他人の敷地の場合:

その土地所有者の承諾

これらが必要になります。

特に、他人の土地に移設する場合は、交渉が難航することも。

早めに動くことをオススメします。

まとめ

電柱の移設・撤去、基本的な知識をお伝えしました。

一番大事なポイント

電柱が敷地内にあるか、道路にあるかで扱いが全く違う。

道路の電柱

  • 基本的に電力会社の判断で動く
  • 移設費用は基本無料(個人都合は有料の場合も)
  • 申請から2〜3ヶ月かかる

敷地内の電柱

  • 所有者の意向が優先される
  • 借地料がもらえる(年間1,500円程度)
  • 移設費用は状況による
  • 受電ポールは自己負担

手続きのポイント

  • 電柱に書いてある番号を確認
  • 下に書いてある会社が管理者
  • その会社に連絡すればOK
  • 2〜3ヶ月かかるので早めに相談

家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。

筆者の考え方や立ち位置については当ブログについて
にまとめています。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

貴方にとって良い一日を~まめおやじ

この記事を書いた人
まめおやじ

元住宅営業マンが、業界在籍34年の経験を活かし、これから家を考えている人に役立つ情報を発信するブログ。

自宅:木造平屋(2019年築)受賞歴あり
経歴:大手木質系プレハブ会社
   大手鉄骨系プレハブ会社
   木造在来工法ビルダー
資格:宅建士
   ファイナンシャル
   プランナー

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