こんにちは。
元住宅営業マンまめおやじです。
「離婚したから、もう結婚はしない」 「これからは一人で自由に生きていく」
そう決めた40代後半の男性、Kさん。
親から相続した土地に、自分だけの城を建てることを決意しました。
「週末は友人を呼んで、ゆっくり過ごせる家がいい」 「テレワークもできて、趣味も楽しめる空間にしたい」
Kさんが選んだのは、コンパクトな1LDKの平屋。 でも、ただの「一人暮らしの家」ではありませんでした。
バーコーナーがあり、テレワークスペースがあり。 週末になると友人が集まる、大人のための「たまり場」。
この記事では、Kさんの家づくりの全過程と、おひとり様住宅を成功させる秘訣を、元住宅営業マンの視点から詳しく解説します。
- 独身で家を建てることを検討している方
- 離婚後の住まいを考えている方
- おひとり様住宅のリアルな実例を知りたい方
- コンパクトでも豊かに暮らす家づくりに興味がある方
- 将来の住まいに不安を感じている独身の方


1. Kさんとの出会い|離婚経験、40代後半独身男性の決断
初めての来場
Kさんが当社の展示場に来場されたのは、秋の穏やかな午後でした。
一人で来場される40代後半の男性。 スーツ姿で、落ち着いた雰囲気の方でした。
「家を建てたいと思っているんです」 「一人で住む家なんですけど」
Kさんの言葉には、迷いがありませんでした。
離婚経験があり、将来は一人で
アンケートを書いていただく際、Kさんは率直に話してくれました。
「実は、離婚経験があるんです」 「もう結婚する気はないので、一人で住む家を建てたいんです」
その言葉には、諦めではなく、明確な「決意」が感じられました。
40代後半。 人生の折り返し地点を過ぎて。
「これからは、自分の好きなように生きたい」
Kさんの目は、前を向いていました。
親から相続した土地
そして、Kさんにはもう一つの大きな要素がありました。
「実は、親から土地を相続したんです」 「その土地に家を建てようと思っています」
これは、非常に大きなアドバンテージでした。
土地代がゼロ。 つまり、建物だけに予算を集中できる。
おひとり様住宅を建てる上で、これ以上ない好条件でした。
独身の方が家を建てる時、土地から購入するとかなりハードルが高いです。
Kさんのように相続した土地があるのは、本当に恵まれたケースです。
2. 親から相続した土地という強み|土地代ゼロの家づくり
土地の条件
Kさんが相続した土地は、以下のような条件でした。
土地の概要
- 場所:郊外の住宅街
- 広さ:約60坪
- 形状:整形地(ほぼ正方形)
- 接道:北側道路
- 周辺環境:静かな住宅街
「親が住んでいた家を解体して、新しく建てます」
土地の条件としては、申し分ありませんでした。
土地代ゼロの圧倒的なメリット
通常、家を建てる総予算は「土地代+建物代」です。
一般的なケース(土地から購入)
- 土地代:1500万円
- 建物代:2500万円
- 諸費用:300万円
- 総額:4300万円
Kさんのケース(土地相続済み)
- 土地代:0円
- 建物代:2500万円(グレードアップ可能)
- 諸費用:200万円
- 総額:2700万円
約1600万円の差。
これは、おひとり様の家づくりにおいて、非常に大きな違いです。
予算を建物に集中できる
土地代がゼロということは…
建物にお金をかけられる
- 性能をグレードアップできる
- 内装・設備にこだわれる
- 外構もしっかり作れる
Kさんも、このメリットを最大限に活かすことになります。
兄夫婦との関係
もう一つ、Kさんに心強い味方がいました。

「兄夫婦が近くに住んでいるんです」 「兄嫁さんが、間取りについてアドバイスしてくれることになってます」
独身男性の家づくり。 特に一人暮らしの経験が少ない方は、生活動線や収納などのイメージが湧きにくいものです。
女性目線のアドバイスは、非常に貴重でした。
おひとり様の家づくりで重要なのは、「第三者の目」です。
自分の好みだけで進めると、住みにくい家になることも。Kさんは、その点を理解していました。
3. 病歴がある中での住宅ローン|地方銀行で承認までの道のり

最初の不安要素

Kさんとの打ち合わせが進む中で、Kさんが切り出しました。
「実は、数年前に病気をしていたことがあるんです」 「住宅ローン、組めますか?」
私の心に、一瞬不安がよぎりました。
住宅ローンを組むには、団体信用生命保険(団信)への加入が必須。
病歴があると、団信の審査が通らないケースがあるのです。
団信の壁
住宅ローンと団信の関係について、簡単に説明します。
団体信用生命保険(団信)とは
- 住宅ローン契約者が死亡・高度障害になった際、残債を保険で完済する仕組み
- ほとんどの金融機関で加入が必須
- 健康状態の告知が必要
病歴があると問題になる理由
- 過去3年以内の大きな病気
- 現在治療中の疾患
- 手術歴
- 継続的な投薬
これらがあると、団信の審査で落ちることがあります。
※団信についてはこちらの記事もご覧ください

メガバンクはNG、地方銀行へ

まず、メガバンク数社で事前審査を行いました。
結果は…すべて否決。
「やはり、厳しいか…」
Kさんも、私も、少し落胆しました。
しかし、私は諦めませんでした。
「Kさん、地方銀行も当たってみましょう」 「メガバンクより、審査基準が柔軟なケースがあります」
地方銀行での審査

地方銀行A銀行に相談しました。
担当者は、Kさんの状況を丁寧に聞いてくれました。
「現在の健康状態は?」 「主治医の診断書は取得できますか?」 「収入は安定していますか?」
Kさんは誠実に答えました。
「現在は完治しています」 「定期検査も問題ありません」 「診断書も用意できます」
そして、事前審査の申し込み。
1週間後。
「承認がおりました!」
A銀行の担当者から、嬉しい連絡がありました。
Kさんの喜び

「まめおやじさん、本当にありがとうございます!」
Kさんの声は、電話口で弾んでいました。
この瞬間、私も心から嬉しかったです。
地方銀行の柔軟性

なぜ、地方銀行で承認が下りたのか。
地方銀行の特徴
- 地域密着型の審査
- 個別の事情を考慮してくれる
- メガバンクより審査基準が柔軟
- 担当者との関係性が重視される
もちろん、すべての地方銀行が同じではありません。 しかし、メガバンクで否決されても、諦めないことが重要です。
病歴がある方の住宅ローンは、確かにハードルが高いです。 でも、諦める必要はありません。
複数の金融機関に相談することが大切です。
4. 1LDK平屋という選択|コンパクトでも豊かに暮らす

「1LDKの平屋がいいです」
住宅ローンの承認が下り、いよいよ本格的な間取りの打ち合わせ。
Kさんの希望は明確でした。
「1LDKの平屋で」
正直、私は少し驚きました。
「1LDK?本当にそれで大丈夫ですか?」 「もう少し広くても…」
でも、Kさんの考えは揺るぎませんでした。
Kさんの考え
「一人で住むのに、広すぎる家は必要ないんです」 「掃除も大変だし、固定資産税も高くなる」 「コンパクトでいいから、質の高い家にしたい」
非常に合理的な考えでした。
おひとり様住宅の理想形。 それは「広さ」ではなく「質」なのです。
1LDKの内訳
Kさんと兄嫁さんのアドバイスを受けて、間取りが決まっていきました。
1LDKの構成
- LDK:約20畳
- リビング・ダイニング・キッチンが一体
- 対面式キッチン
- テレワークスペース
- バーコーナー
- 寝室:約8畳
- ウォークインクローゼット付き
- 落ち着いた空間
- 水回り
- 浴室
- 洗面室
- トイレ
- 玄関・土間収納
- 趣味の野球道具・自転車などを収納
シンプルですが、必要十分な間取りです。
兄嫁さんのアドバイスが光る
間取りの打ち合わせには、兄嫁さんも同席されることがありました。
女性目線のアドバイスは、非常に的確でした。
兄嫁さんのアドバイス例
- 「キッチンは対面式がいいわよ。友達が来た時も会話できるし」
- 「洗面室は広めに。洗濯機の上に収納があると便利よ」
- 「寝室のクローゼットは、ウォークインにした方がいい」
- 「寝室とトイレは近い方がいいわよ」
独身男性では気づかないポイントを、的確に指摘してくれました。
平屋のメリット
なぜ平屋を選んだのか。 Kさんはこう説明しました。
「将来、歳を取った時のことも考えて」 「階段の上り下りがない方が楽だし、安全」
40代後半のKさんが、すでに老後を見据えている。 これは、非常に賢明な判断でした。
平屋のメリット
- バリアフリー
- 生活動線がシンプル
- メンテナンスが楽
- 構造的に安定
- ワンフロアで完結
おひとり様住宅には、理想的な形です。
コンパクトでも、こだわりは譲らない
Kさんは続けました。
「広さは最低限でいい」 「でも、設備や内装はこだわりたい」 「友達を呼んだ時に、『かっこいい家だね』って言われたい」
土地代がゼロのメリットを、最大限に活かす。 これが、Kさんの戦略でした。
おひとり様住宅は、「広さ」より「質」が重要です。 Kさんの選択は、非常に理にかなっていました。
※平屋についてはこちらの記事もご覧ください

【前編のまとめ】おひとり様住宅、成功への第一歩

ここまで、Kさんの家づくりの始まりをお話ししました。
Kさんの成功要因(前編まで)
- 離婚経験を経て、確信的な「おひとり様」として決断
- 相続した土地という大きなアドバンテージ
- 病歴があっても諦めず、地方銀行でローン承認
- 1LDK平屋という合理的な選択
- 兄嫁さんの女性目線アドバイス
しかし、家づくりはここからが本番です。
後編では…
- 20代独身女性設計士との出会いと不安
- 契約後の追加・グレードアップでハイグレードな家に
- テレワークスペースとバーコーナーの魅力
- トラブルゼロでスムーズな引き渡し
- 完成後の暮らしと、おひとり様住宅成功の秘訣
Kさんの家づくりは、どう完成するのか?
後編に続きます!
👉 後編はこちら:【実例・後編】おひとり様平屋の完成|テレワーク×バーカウンター×大人のたまり場
元住宅営業マンまめおやじ ブログ:正直住宅コンサルタント 住宅購入や建築に関する正直で実践的なアドバイスを発信中!


ここまで読んで頂きありがとうございました。
貴方にとって良い一日を~まめおやじ

コメント