【元住宅営業マンのリアル体験】新築なのにカビだらけ!?【後編】トラブル解決編|サンルーム改修で湿度激減の全記録

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元住宅営業マンとして約34年間、ハウスメーカー・工務店・不動産開発の現場に携わってきました。
本記事は、営業現場と自宅建築の両方を経験した筆者が、実務経験に基づき家づくりに関する判断材料となる情報を提供することを主な目的としています。
記事内にはPR・アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、特定の商品やサービスの購入を推奨・強制するものではありません。

前編のおさらい

こんにちは。

元住宅営業マンまめおやじです。

前編では、新築住宅で発生した深刻な湿気・カビトラブルの原因が、

「サンルームの換気不良」であることが判明しました。

施主様が後付けしたサンルームから、大量の湿気が家の中へ侵入。

室内湿度は70%を超え、カビが発生する最悪の環境になっていたのです。

後編では、このトラブルをどう解決したのか、そして同じ失敗をしないための教訓をお伝えします。

前編をまだお読みでない方は、こちらからどうぞ 👉 【前編】新築なのにカビだらけ!?原因はまさかのサンルーム

この記事はこんな人におススメ
  • サンルームや洗濯物干し場の設置を検討している方
  • 新築・築浅なのに湿気やカビに悩んでいる方
  • 後付けで設備を追加する予定がある方
  • 家の湿度管理について知りたい方
  • リフォームやエクステリア工事を計画中の方

1. 解決への道|換気口位置変更で劇的改善

問題の所在が明らかになったので、すぐに対策を立てました。

原因がわかれば、対策は明確

実施する対策

  1. サンルームの換気口を外側(南側)に移設
  2. サンルーム下部にも給気口を追加設置
  3. 掃き出し窓に断熱カーテンを設置
  4. サンルーム使用時は必ず換気扇を回すよう指導

これらを実施すれば、必ず改善するはずです。

外構業者との調整

サンルームを設置した外構業者に連絡。 事情を説明しました。

最初は「そんなはずはない」と渋っていた業者も、現地で湿度を測定し、換気口の位置を確認すると、

すぐに非を認めてくれました。

「申し訳ございません。すぐに改修工事を行います」

幸い、業者も誠実に対応してくれました。

改修工事の内容

  • 既存の換気口を塞ぎ、外側に新設
  • 下部に新たな給気口を2箇所設置
  • 換気扇の風量を確認・調整
  • 工事期間:2日間

費用は業者側が全額負担。 K様の追加負担はゼロで済みました。

改修後の驚きの変化

工事完了から1週間後。 K様に状況を確認したところ――

「まめおやじさん、よかったです!」 「ジメジメがなくなって、家が生き返りました!」

喜びの声とともに、改修後の湿度測定結果が送られてきました。

改修後の湿度測定結果

場所    改修前  改修後  
リビング   72%   55%  
寝室     68%   52%
クローゼット 75%   58%
サンルーム  85%   65%

すべての場所で、快適な湿度範囲に収まりました。

その後の経過

改修から3ヶ月後、私は再度K様宅を訪問しました。

確認できた改善点

  • カビは完全に除去され、再発もなし
  • 結露もほとんど見られない
  • 除湿器は1台のみで十分に
  • 家全体が快適な湿度に
  • 洗濯物もしっかり乾く

完全に問題は解決しました。

K様の笑顔を見て、私も心からホッとしました。

正しい換気計画を立てれば、サンルームは非常に便利な設備です。

問題は「設置方法」であって、「サンルームそのもの」ではありません。


2. なぜこんなことが起きたのか?3つの要因

この事例から学ぶべき、トラブルの根本原因を分析します。

要因①:住宅会社への事前相談なし

K様は、サンルーム設置を外構業者のみと相談。 私(住宅会社)への連絡はありませんでした。

何が問題だったのか

  • 家全体の換気計画との整合性が取れない
  • 掃き出し窓との位置関係が考慮されない
  • 湿気の影響を予測できない

「引き渡し後だから、もう関係ないと思って…」

K様はそう言いましたが、これが大きな間違いでした。

要因②:外構業者の建築知識不足

設置した外構業者は、エクステリア専門。 建築の換気や湿気管理の知識が不足していました。

問題点

  • 換気口を「見た目」だけで配置
  • 室内への湿気侵入を想定していない
  • 洗濯物干し場としての湿気発生量を考慮せず

「今まで何件もサンルームを設置してきましたが、クレームはなかったんです」

業者はそう言いましたが、おそらく他のお宅でも同じ問題が起きている可能性があります。

要因③:施主の知識不足

K様も、サンルームが湿気の発生源になることを全く予想していませんでした。

問題点

  • 「便利そう」という理由だけで設置
  • 換気の重要性を理解していなかった
  • 後付け工事のリスクを知らなかった

これは、K様だけの問題ではありません。

多くの施主様が、同じように「知らない」ことでトラブルに巻き込まれているのです。

「知らなかった」では済まされないのが、家づくりの怖いところ。

後付け工事こそ、慎重に進める必要があります。

3. サンルーム設置時の注意点|後悔しないチェックリスト

同じような失敗をしないために、サンルーム設置時の重要チェックポイントをまとめました。

設置前に確認すべき7項目

✓ ①住宅会社への事前相談は必須

引き渡し後でも、必ず相談してください。

確認すべきこと

  • 家の換気計画との整合性
  • 構造への影響
  • 保証への影響の有無

相談するだけで、多くのトラブルが防げます。

✓ ②換気計画を最優先で考える

換気口の位置は、サンルーム設置で最も重要です。

正しい換気計画

  • 換気口は外側(家と反対側)に
  • 上部排気+下部給気の組み合わせ
  • 必要に応じて換気扇を設置

これを間違えると、今回のようなトラブルになります。

✓ ③洗濯物を干す前提なら要注意

洗濯物からの水蒸気は、想像以上に多いです。

対策

  • 湿気の発生量を業者に伝える
  • 通気性の良い構造を選ぶ
  • 除湿機能付きの製品も検討

「ちょっと干すだけだから」は危険です。

✓ ④室内との接続部分の対策

掃き出し窓との位置関係も重要。

推奨対策

  • 断熱カーテンや二重窓を検討
  • ドアタイプにして開閉を制御
  • 隙間風対策も忘れずに

常に開けっ放しは避けましょう。

✓ ⑤断熱性能もチェック

夏の温室化も大きな問題です。

確認ポイント

  • ポリカーボネート板の厚みと性能
  • 遮熱・断熱タイプを選ぶ
  • 換気扇の容量は十分か

安いだけで選ぶと後悔します。

✓ ⑥施工業者の選定は慎重に

業者選びが、成功と失敗の分かれ目です。

良い業者の見分け方

  • 建築知識のある業者を選ぶ
  • 実績と施工例を確認
  • アフターフォロー体制も確認
  • 住宅会社との連携実績があるか

見積もりが安いだけで選ぶのは危険です。

✓ ⑦完成後の使用ルールを決める

設置後の使い方も重要。

推奨ルール

  • 洗濯物を干す時は必ず換気
  • 窓の開閉タイミングを決める
  • 定期的な清掃とメンテナンス

使い方次第で、快適さが変わります。

「こんな業者は要注意」サイン

以下のような業者は、避けた方が無難です。

❌ 「換気?そんなの気にしなくても大丈夫ですよ」

❌ 「とりあえず付けてみて、ダメだったら直せばいいです」

❌ 住宅会社への確認を「必要ない」と言う

❌ 見積もりが他社に比べて極端に安い

❌ 施工実績の写真を見せてくれない

これらは、トラブルの前兆です。

サンルーム設置の失敗は、後から修正するのが大変です。

最初からしっかりと計画することが、結果的に最も安上がりです。


4. 湿気・カビ対策の基本|新築でも油断禁物

サンルームに限らず、新築住宅での湿気・カビ対策の基本も押さえておきましょう。

新築が湿気やすい理由

実は、新築住宅は最初の1~2年は湿気が多いのが普通です。

なぜ湿気が多いのか

  1. コンクリート基礎に含まれる水分
  2. 木材の含水率が安定していない
  3. 壁紙の接着剤などから水分が蒸発
  4. 高気密住宅のため湿気が逃げにくい

「新築なのに湿気が多い」のは、ある程度は正常なのです。

湿気・カビを防ぐ5つの基本対策

①24時間換気システムは絶対に止めない

特に最初の1~2年は重要です。

ポイント

  • 電気代をケチって止めるのはNG
  • フィルター清掃も定期的に
  • 音が気になっても我慢

換気システムは、家の寿命を延ばします。

②こまめな換気を習慣化

機械換気だけでは不十分です。

推奨習慣

  • 朝晩の窓開け換気
  • 料理中は必ず換気扇
  • 入浴後は浴室の換気

1日2回、10分ずつでOKです。

③除湿器・サーキュレーターの活用

空気を循環させることが重要です。

まめおやじ
まめおやじ

私はこれを使ってます

効果的な使い方

  • クローゼットや押入れも空気を循環
  • 梅雨時期は除湿器をフル活用
  • 家具と壁の間に隙間を作る

除湿器は、梅雨時期の必需品です。

④結露対策を徹底

結露を放置すると、カビの温床に。

対策方法

  • 冬の窓結露をこまめに拭く
  • 結露防止シートの活用
  • 室内外の温度差を小さく

結露は「カビ予備軍」だと思ってください。

⑤定期的な湿度チェック

湿度計を活用しましょう。

チェックポイント

  • 湿度計を各部屋に設置
  • 60%を超えたら要注意
  • クローゼット内もチェック

数値で管理すれば、早期発見できます。

こんな症状が出たら要注意

以下の症状が出たら、すぐに対処が必要です。

⚠️ 窓ガラスが常に結露している

⚠️ カーテンがカビ臭い

⚠️ 押入れ・クローゼットに湿気を感じる

⚠️ フローリングがべたつく

⚠️ 壁紙の継ぎ目が黒ずんでいる

⚠️ 布団や衣類に湿気がこもる

これらは「カビ発生の前兆」です。

すぐに住宅会社に相談してください。

カビは一度発生すると、完全に除去するのは困難です。 「予防」が何よりも大切。

少しでも異変を感じたら、早めの対処を。

◆換気についてはこちらの記事もご覧ください

元住宅営業マンが語る|新築住宅の換気、甘く見ると後悔します:断熱との正しいバランスとは?
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5. まとめ|後付け設備は慎重に、事前相談が命

今回の事例から学ぶべき教訓をまとめます。

この事例の重要ポイント

✓ 新築のカビ・湿気は原因が必ずある

「新築だから」と安心せず、原因を徹底的に追及してください。 放置すると、取り返しのつかないことになります。

✓ 後付け設備は住宅会社への相談必須

サンルーム、カーポート、ウッドデッキなど。 すべて事前相談してください。

「引き渡し後だから関係ない」は間違いです。

✓ 外構業者だけの判断は危険

建築知識のある専門家のアドバイスを受けましょう。

外構業者は「エクステリアのプロ」であって、「建築のプロ」ではありません。

✓ 換気計画は家づくりの生命線

サンルームなど湿気の発生源となる設備は特に慎重に。 換気口の位置ひとつで、快適さが180度変わります。

✓ 早期発見・早期対応が被害を最小限に

「様子を見よう」は厳禁。 すぐに相談してください。

施主様へのメッセージ

「引き渡し後だから、もう住宅会社には相談できない」

そう思っている方も多いかもしれません。

しかし、良心的な住宅会社なら、引き渡し後のトラブルにも真摯に対応してくれます。

遠慮せずに相談してください。

あなたの大切なマイホームを守るために、私たち元住宅営業マンは全力でサポートします。

最後に

今回のK様のケースは、早期発見と適切な対処により、大事には至りませんでした。

しかし、もし放置していたら…

起こり得た最悪の事態

  • 家の構造材まで腐食
  • 健康被害(カビアレルギー、ぜんそく等)
  • 大規模な改修工事が必要に
  • 最悪の場合、住めなくなる

考えるだけでも恐ろしい結果になっていたでしょう。

「おかしいな」と思ったら、すぐに専門家へ相談。

これが、あなたの家と家族を守る最善の方法です。

家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。

筆者の考え方や立ち位置については
当ブログについて
にまとめています。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

貴方にとって良い一日を~まめおやじ

この記事を書いた人
まめおやじ

元住宅営業マンが、業界在籍34年の経験を活かし、これから家を考えている人に役立つ情報を発信するブログ。

自宅:木造平屋(2019年築)受賞歴あり
経歴:大手木質系プレハブ会社
   大手鉄骨系プレハブ会社
   木造在来工法ビルダー
資格:宅建士
   ファイナンシャル
   プランナー

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