【実例】元住宅営業マンが語る|自宅のアフターサービス5年点検をうけて:業界のリアルな実態を徹底解説します

住宅
【PR】記事内に広告が含まれています。

こんにちは。元住宅営業マンまめおやじです。

住宅を購入した後、定期点検の一環として「5年点検」が実施されることが一般的です。

しかし、この点検は本当にしっかりと行われているのでしょうか?

実際に筆者が経験した5年点検の実態をもとに、点検の実施内容、問題点、そして住まいを守るために施主ができる対策について解説していきます。

この記事はこんな人におススメ
  • これから家を検討する人
  • 家を建てたばかりの人
  • もうすぐ点検を受ける人
まめおやじ
まめおやじ

自宅を建てて5年たったんだ

1.5年点検の流れと実態

5年点検は、住宅会社や施工業者によって異なりますが、一般的には以下のような流れで進みます。

1-1.点検員の訪問

ある猛暑日、筆者の家にも5年点検の担当者がやってきました。感じの良い、真面目そうな年配のスタッフでした。

「クルマは敷地内に入れさせて頂いてよいですか?」

「どうぞ」(しっかりしている人かな?)

ここまでは問題なし。しかし、実際の点検内容を見て驚きました。


1-2.実際の点検内容

点検が始まりましたが、実際に行われたのは以下のようなものでした。

外部の目視点検
床下点検口の目視(中には入らず)
屋根裏点検口の目視(中には入らず)
窓・ドアの開閉チェック(カチャカチャするだけ)
不具合がないかの簡単なヒアリング

これで終わり?というほどの簡単な作業でした。


2.5年点検の問題点

2-1.施主の事前申告が伝わっていない

実は、私は点検の予約時に「ここが調子悪い」とWEBで申告していました。しかし、点検員はそれを全く把握していなかったのです。

「点検予約の時にWEBに書いたんですが…」

「ああ、そうなんですね……」

え、知らなかったの? 伝わってない? という疑念が生じました。


2-2.簡単な調整だけで済ませようとする

私が不具合を伝えると、点検員はカチャカチャとドアを開閉してみるだけ。

調整もせず、「部品交換かもですね。でも、今部品がなくて……」とのこと。

結局、「住宅会社へ報告してください」と言われ、後日部品交換の手続きをすることになりました。


2-3.点検チェックリストが渡されない

点検が終わると、タブレットでサインを求められました。

点検実施項目の詳細なチェックリストは施主には渡されず、画面上で確認するだけ。

「本当にちゃんと点検したの?」という不安が残りました。


2-4.点検後のフォローがない

「1か月くらいしたら、住宅会社さんから連絡が入りますので」と言われましたが、実際には45日経っても何の連絡もなし。

これは、住宅会社の体質によるところが大きいと感じました。


3.5年点検を有意義にするために施主ができること

5年点検を単なる「形だけの点検」にしないために、施主側ができることを紹介します。

3-1.点検前に事前申告し、紙でも用意しておく

WEBだけでなく、当日点検員に直接伝えられるよう、不具合リストを紙に書いておきましょう。

また、点検時に点検員と一緒にリストを確認し、必ずチェックしてもらうように依頼することが重要です。

事前チェックリスト例

  • ドアや窓の開閉に異常はないか
  • 床のきしみや沈み込みはないか
  • 壁や天井にひび割れがないか
  • 水回り(キッチン・浴室・トイレ)に水漏れがないか
  • 電気設備(スイッチ・コンセント)が正常に作動するか
  • 外壁や屋根の傷みがないか

3-2.点検のチェック項目を事前に確認する

点検の内容がどこまで含まれるのか、契約書や住宅会社に確認しましょう。

曖昧な場合は、具体的に「〇〇の点検は実施されますか?」と問い合わせるのが効果的です。

3-3.その場でしっかり確認を求める

点検時に「これで本当に問題ないのか?」「修理の必要はないのか?」と確認し、納得がいかなければ住宅会社に再度相談しましょう。

3-4.点検後のフォローを催促する

「1か月後に連絡します」と言われても、放置されるケースがあるため、自分から定期的に連絡を入れることが重要です。

点検後1週間以内に住宅会社へ連絡し、進捗を確認する習慣をつけましょう。

3-5.点検結果の報告書を必ずもらう

点検時に作成されたチェックリストや報告書の写しをもらうことで、後々のトラブルを防げます。

「点検実施内容を書面でいただけますか?」と必ず確認しましょう。


4.まとめ:5年点検は「施主の意識次第」で有意義なものにできる!

5年点検は「形だけ」の点検になりがち
事前申告やチェックリストの確認を施主側でも行うべき
点検後のフォローは積極的に催促する
点検結果の報告書を必ずもらうことで証拠を残す

住宅会社によって対応は様々ですが、「しっかり点検してもらう」ためには、施主側の意識も重要です。

特にこれから家を建てる方は、契約前に「すべての点検の内容」を確認し、チェックリストを事前に取り寄せることをおすすめします。

あなたの大切な住まいを守るために、点検を上手に活用しましょう!

ここまで読んで頂きありがとうございました。

あなたにとって良い一日を~ まめおやじ

コメント