本社の視察

住宅業界

まめおやじです。

以前勤めていた会社でのこと。

郊外にある分譲地の営業所。

比較的地価も安く、マイホームが手に入りやすい立地。自然豊かで都心へのアクセスも悪くない。

自社で販売区画を抱え、新商品がでるとそこへモデル棟を建てる。

そこで集客し、気に入ってもらったら土地を探して家を建ててもらう販売戦略。

とある新商品が完成し、他のモデル棟とあわせて4棟が見学できる場所。いろんな利用方法がある。

契約する前の顧客を案内し、リアルサイズの建物を体感してもらう。

契約後にクロスや部品選び、床材の新色を見る、家具をおいたレイアウト、現地で自分の間取り図面と照らし合わせ、イメージをふくらませる。

そんなことで、土日の集客は多く、他店からの営業、顧客入り乱れて、賑わいを見せている。

営業成績も上向き。

なので、本社から視察に来る事がある。本社から来ると送迎や説明やら相当な時間をとられる。

しかも、こっちの都合は無視。自分達の都合を優先。というか相手の都合なんて考えてない。

そんな中、筆者が案内係に。

当日はずらせない予定が入っていたので、先方に予めメールで説明。

「その日は地鎮祭と打合せがあって2時には営業所でないといけません。他のメンバーの商談状況も踏まえ、帰りに駅まで送る事はできかねます。」

メールの返信はなく、少し不安になる。

当日、駅まで迎えに行き、現地を案内。印象は悪くなさそう。

そして2時に。少し時間オーバーになり慌てて

「では、予定がありますのでこれで失礼致します」

笑顔で別れたので少し安心。もう少し現地を見学していくようす。

地鎮祭が無事終わり、2つ目の打合せに向かう車中、携帯がなる。

「あのう、足がないんですけど」怒気を少し抑えた口調。

来たか。

いつもよりゆっくり冷静に話す。

「ですから、この日は前から私も予定があり、時間がないですよ、お伝えさせて頂いたはずですが」

「いや、しかし」

「他のメンバーも含めて対応ができないんですよ。前から申し上げておりますが。」

「普通、本社の人が来たら送っていくもんじゃないですか」

「何が普通か知りませんが。時間があれは対応させて頂きますが、たまたま対応ができないのです。

バスがありますから、足がない事はないじゃないですか」

そこで通話が途切れた。相手が切ったのだ。

いるんですよね、勘違いしてる人が。

だれも送る人間がいなければ、バスで帰るだけなのに。

いくのまあ、迎える方も過剰反応して会食したり、みやげ持たせたりするので、勘違いしておかしくなってでしょう。

それをする側も仕事と思って一生懸命やる人もいますから。

最近、似たような場面を聞いたので、思い出してしまいました。


ここまで読んで頂きありがとうございました。
あなたにとって良い一日を~まめおやじ

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