【電柱トラブル回避術】電線の越境・交通標識・土地選びで注意すべきポイントを元住宅営業マンが解説します

トラブル
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元住宅営業マンとして約34年間、ハウスメーカー・工務店・不動産開発の現場に携わってきました。
本記事は、営業現場と自宅建築の両方を経験した筆者が、実務経験に基づき家づくりに関する判断材料となる情報を提供することを主な目的としています。
記事内にはPR・アフィリエイトリンクを含む場合がありますが、特定の商品やサービスの購入を推奨・強制するものではありません。

こんにちは。

元住宅営業マンまめおやじです。

前回の記事では、電柱の移設・撤去の基礎知識をお伝えしました。

電柱が敷地内か道路かで、扱いが全く違うという話でしたね。

今回は、もっと実践的な内容をお伝えします。

電柱移設の注意点、電線の越境問題、交通標識の移設、

そして土地選びで絶対チェックすべきポイント。

私が営業時代に実際に対応した事例も交えて、詳しく解説します。

この記事はこんな人におススメ
  • 電柱の移設を具体的に検討している人
  • 電線が敷地の上を通っていて気になる人
  • 土地を買う前に何をチェックすべきか知りたい人
  • 交通標識の移設について知りたい人
  • 電柱トラブルを避けたい人
  1. 電柱移設で注意すべきポイント
    1. 移設先の土地所有者の承諾が必要
    2. 道路管理者の許可も必要
    3. 移設できない場合もある
      1. 技術的に難しい場合
      2. 他に影響が出る場合
    4. スケジュールに余裕を持つ
    5. 自治会長への相談も有効
  2. 電線の越境問題にも要注意
    1. 電線が敷地上空を越境する場合
      1. 法律上はどうなってる?
      2. 実際問題として
    2. 隣地所有者の承諾が必要
    3. 承諾が得られない場合の対処法
      1. ①電柱の位置を変える
      2. ②受電ポールを自己負担で設置
      3. ③建物の配置を工夫する
    4. 土地を買う前に電線のルートも確認
  3. 交通標識の移設・撤去について
    1. こんな標識が問題になる
    2. 相談先はどこ?
      1. 一時停止標識など交通規制の標識
      2. カーブミラー
      3. 街灯
      4. 自治会長にも相談を
    3. 移設費用は誰が負担?
      1. 道路工事などの場合
      2. 個人都合の場合
    4. 期間は電柱より長くかかる
  4. まめおやじが実際に対応したケース
  5. 土地を買う前にチェックすべきこと
    1. ①電柱が敷地内か道路か確認(最重要)
    2. ②電柱の位置を写真に残す
    3. ③電柱の管理者番号を確認
    4. ④電線のルートも確認
    5. ⑤交通標識の位置もチェック
    6. ⑥移設の可能性を各窓口に確認
    7. ⑦不動産屋にも相談
    8. ⑧建築プランと照らし合わせる
  6. 電柱・標識トラブルを避けるための知恵
    1. 土地選びの段階で電柱の位置を最優先で確認
    2. 建物の配置を工夫する
    3. 駐車場の位置を考える
    4. 外構計画と一緒に考える
    5. 敷地内の電柱は移設費用を想定
    6. 電線の越境問題も事前に確認
  7. まとめ

電柱移設で注意すべきポイント

前回、電柱の移設手続きをお伝えしました。

でも、実際にはもっと注意すべきことがあるんです。

移設先の土地所有者の承諾が必要

電柱を移動する場合、

移動先の土地所有者の承諾が必要です。

これ、意外と盲点なんですよ。

例えば、道路の電柱を別の場所に移動する場合。

その場所の道路管理者(市町村とか)の許可が必要。

または、隣の人の敷地に移動する場合。

当然、隣の人の承諾が必要ですよね。

「うちの電柱が邪魔だから、そっちに移動させて」

これ、なかなか言いにくいし、承諾してもらえないことも多いんです。

道路管理者の許可も必要

道路に電柱を建てる場合、道路管理者の許可が必要です。

道路管理者って、

  • 国道:国(国土交通省)
  • 県道:都道府県
  • 市町村道:市町村

こんな感じで分かれてます。

この許可を取るのに時間がかかることがあるんです。

電力会社がやってくれますが、スケジュールに影響します。

移設できない場合もある

「移設したい」って言っても、できない場合があります。

技術的に難しい場合

  • 移設先に他の設備があって建てられない
  • 地盤が弱くて電柱が建てられない
  • 電線の張り方が物理的に不可能

こういう場合、移設は諦めるしかありません。

他に影響が出る場合

その電柱を移動すると、他の家に影響が出る場合。

「あなたのために移動したら、隣の人の電気が引き込めなくなる」

こういう場合も、移設は難しいです。

スケジュールに余裕を持つ

前回もお伝えしましたが、電柱の移設は2〜3ヶ月かかります。

場合によっては半年以上。

家の建築スケジュールを考えると、けっこうギリギリなんですよ。

土地を買ったらすぐに電柱の確認をして、移設が必要なら早めに動く。

これが鉄則です。

自治会長への相談も有効

意外と知られてないんですが、

自治会長に相談するのも有効です。

自治会長って、地域の事情をよく知ってるんですよ。

「過去に似たようなケースがあって、こういう風に解決した」

「あそこの電柱は、実は移設の計画があるらしい」

こういう情報を持ってることがあります。

特に、隣地の承諾が必要な場合。

自治会長が間に入ってくれると、話がスムーズに進むことも多いです。

「自治会に入ってないんだけど…」って人も、相談してみる価値はありますよ。

電線の越境問題にも要注意

電柱の話をする時、電柱本体だけじゃなくて、電線も重要なんです。

これ、見落としがち。

電線が敷地上空を越境する場合

電柱は道路にあるけど、そこから引いた電線があなたの敷地の上を通る。

これ、「越境」って言います。

実は、これも結構な問題なんですよ。

法律上はどうなってる?

民法209条に「隣地使用権」ってのがあります。

電線を引くために、隣地の上空を使うことは認められてるんです。

ただし、「必要最小限」で「損害を与えない範囲」という条件付き。

実際問題として

法律上OKでも、気持ちの問題ってありますよね。

「なんでうちの上空に他人の電線が?」

特に、建物を建てる時に電線が邪魔になることがあるんです。

  • 建物の高さが制限される
  • 屋根の形状が制限される
  • 太陽光パネルが設置できない

こういう実害が出ることも。

隣地所有者の承諾が必要

新しく家を建てる時、電線が隣地の上を通る場合。

隣地所有者の承諾が必要になることがあります。

これ、交渉が難航するんですよ。

「承諾してください」って言っても、「嫌です」って言われたら終わり。

法律上は認められてても、トラブルの元になります。

承諾が得られない場合の対処法

じゃあ、承諾が得られなかったらどうするか。

①電柱の位置を変える

電柱を移動して、越境しないルートで電線を引く。

これができれば一番いいです。

でも、移設できない場合もあります。

②受電ポールを自己負担で設置

前回の記事で書いた「受電ポール」。

自分の敷地内に受電ポールを建てて、そこで電線を受ける。

これなら、隣地を越境しません。

費用は20〜30万円くらい。

自己負担になりますが、トラブルを避けるには有効な手段です。

③建物の配置を工夫する

電線が通る場所を避けて、建物を配置する。

これができれば、コストもかからず、トラブルもなし。

でも、理想的な配置ができなくなる可能性はあります。

土地を買う前に電線のルートも確認

これ、本当に大事です。

土地を見に行く時、電柱だけじゃなくて、電線がどう通ってるかもチェックしてください。

  • どの電柱から電線が引かれるのか
  • その電線は隣地の上を通るのか
  • 建物の配置に影響はないか

これらを確認してから土地を買う。

後からトラブルになるより、何倍もマシです。

交通標識の移設・撤去について

電柱だけじゃありません。

交通標識も、家づくりの障害になることがあるんです。

こんな標識が問題になる

  • 一時停止の標識
  • カーブミラー
  • 制限速度の標識
  • 街灯

これらが駐車場の出入口を塞いでたり、視界を遮ったり。

意外と困るんですよ。

相談先はどこ?

交通標識の移設は、管理者に相談します。

一時停止標識など交通規制の標識

管轄の警察署に相談してください。

交通課が担当です。

カーブミラー

道路管理者(市町村など)に相談。

街灯

市町村の道路管理課や、自治会が管理してる場合もあります。

自治会長にも相談を

標識の移設も、自治会長に相談するのが有効です。

「過去にどうやって移設したか」

「誰に相談すればいいか」

こういう情報を持ってることが多いです。

移設費用は誰が負担?

これも、状況によります。

道路工事などの場合

道路拡張工事などで標識の移設が必要な場合。

これは道路管理者が負担します。

個人都合の場合

「駐車場の出入口に標識があって邪魔だから移動して」

これは個人都合なので、費用負担を求められることがあります。

相場は5〜20万円くらい。

ただし、交渉次第で無料になることも。

「交通安全上、移動した方がいい」って理由があれば、認められやすいです。

期間は電柱より長くかかる

交通標識の移設は、けっこう時間がかかります。

警察や道路管理者の判断、地域住民の意見聴取など、手続きが多いんです。

半年〜1年かかることも珍しくありません。

電柱以上に、早めの相談が必要です。

まめおやじが実際に対応したケース

■建替え:一時停止の標識が車庫の出入りに支障があり。警察の相談したら無償移設

■新築:敷地内の電柱移設を電力会社へ相談。移設可能場所を3つ提案もらう。向かいの家の前の道路上を希望も、家の前の人が反対して自分の敷地内の隅へ移設。約8か月かかったが、早めに動いていたので入居に間に合った。

まめおやじ
まめおやじ

時間がかかることを理解すること。早めに動くこと、この2点ですね。

不思議と電柱や標識を数多く移設してきました。そんな案件による遭遇しました。

おかげで経験値がドンドンアップし、このような記事を書かせていただいてます。

土地を買う前にチェックすべきこと

ここまでの話を踏まえて、土地を買う前に絶対チェックすべきことをまとめます。

①電柱が敷地内か道路か確認(最重要)

これ、一番大事です。

境界杭やブロック塀の位置を確認して、電柱がどちら側にあるか。

敷地内なら、移設費用がかかる可能性が高いです。

②電柱の位置を写真に残す

土地を見に行ったら、必ず電柱の写真を撮ってください。

  • 電柱の全体像
  • 電柱に書いてある番号
  • 電柱と土地の位置関係
  • 電線がどう張られてるか

これらを記録しておくと、後で電力会社に相談する時に役立ちます。

③電柱の管理者番号を確認

電柱に書いてある番号をメモしてください。

複数の番号がある場合、下に書いてある会社が管理者でしたね。

その番号を控えておきましょう。

④電線のルートも確認

電柱だけじゃなく、電線がどう通ってるかも確認。

  • どの電柱から引かれるのか
  • 隣地の上を通るのか
  • 建物の配置に影響はないか

これ、見落としがちだけど超重要です。

⑤交通標識の位置もチェック

一時停止標識、カーブミラー、街灯など。

これらの位置も確認してください。

駐車場の計画に影響することがあります。

⑥移設の可能性を各窓口に確認

気になる電柱や標識があったら、買う前に相談してください。

  • 電柱:電力会社、NTT
  • 標識:警察署、道路管理者

「この土地に家を建てたいんですが、この電柱(標識)は移設できますか?」

「費用はどれくらいかかりますか?」

これを確認してから買う。

絶対です。

⑦不動産屋にも相談

不動産屋に、「電柱や標識の移設について確認してください」って言いましょう。

プロなので、ある程度は分かります。

ただし、最終的には自分で電力会社や警察に確認するのがベスト。

不動産屋の情報が間違ってることもあるので。

⑧建築プランと照らし合わせる

ハウスメーカーや工務店に、簡単な配置図を書いてもらってください。

その配置図と、電柱・標識の位置を照らし合わせる。

「この配置だと、電柱が駐車場の邪魔になる」

「この位置だと、標識が視界を遮る」

こういうことが、事前に分かります。

電柱・標識トラブルを避けるための知恵

最後に、トラブルを避けるための知恵をまとめます。

土地選びの段階で電柱の位置を最優先で確認

これ、本当に大事。

「この土地、日当たりもいいし、駅も近いし、最高!」

って思っても、電柱や標識の位置が悪いと台無しになることがあります。

土地選びの段階で、電柱の位置を最優先でチェック。

これ、鉄則です。

建物の配置を工夫する

電柱や標識の移設が難しい場合。

建物の配置を工夫することで、問題を回避できることがあります。

  • 電柱から離れた位置に建物を配置
  • 駐車場の向きを変える
  • 玄関の位置を変える

柔軟に考えることが大事です。

駐車場の位置を考える

電柱や標識が駐車場の邪魔になることが多いです。

駐車場の位置や向きを工夫することで、回避できることも。

2台分のスペースがあるなら、電柱から遠い方に停めるとか。

外構計画と一緒に考える

電柱や標識の位置は、外構計画にも影響します。

  • フェンスの位置
  • 門の位置
  • 植栽の配置

これらを工夫することで、電柱や標識を目立たなくすることもできます。

建築の段階から、外構業者も交えて相談するといいですよ。

敷地内の電柱は移設費用を想定

敷地内に電柱がある土地を買う場合。

移設費用がかかる可能性を想定して、予算を確保しておきましょう。

10〜30万円くらい。

想定外の出費にならないように。

電線の越境問題も事前に確認

隣地の上を電線が通る場合。

事前に承諾を得ておくか、受電ポールの設置を検討しておく。

後からトラブルになるより、何倍もマシです。

まとめ

電柱・電線・標識のトラブルを避けるために、知っておくべきことをお伝えしました。

電柱移設の注意点

  • 移設先の承諾が必要
  • 道路管理者の許可も必要
  • 移設できない場合もある
  • スケジュールに余裕を持つ
  • 自治会長への相談も有効

電線の越境問題

  • 電柱だけでなく電線のルートも重要
  • 隣地の上を通る場合は承諾が必要
  • 承諾が得られない場合は受電ポールを検討(自己負担20〜30万円)

交通標識の移設

  • 警察署、道路管理者、自治会長に相談
  • 個人都合は有料(5〜20万円)
  • 期間は半年〜1年かかることも

土地を買う前のチェックリスト

  • 電柱が敷地内か道路か確認
  • 電柱の位置を写真に残す
  • 管理者番号を確認
  • 電線のルートも確認
  • 交通標識の位置もチェック
  • 移設の可能性を各窓口に確認
  • 建築プランと照らし合わせる

トラブル回避の知恵

  • 土地選びの段階で電柱位置を最優先確認
  • 建物配置を工夫する
  • 駐車場の位置を考える
  • 外構計画と一緒に考える
  • 敷地内電柱は移設費用を想定
  • 電線の越境問題も事前確認

家づくりで失敗しないために、電柱・電線・標識の問題は事前にしっかり確認してください。

「後から気づいた」では遅いんです。

土地を買う前、建築プランを決める前。

この段階で、徹底的にチェックしましょう。

そ家づくりは正解が一つではありません。
本記事の内容が、後悔のない判断をするための参考になれば幸いです。

筆者の考え方や立ち位置については当ブログについて
にまとめています。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

貴方にとって良い一日を~まめおやじ

この記事を書いた人
まめおやじ

元住宅営業マンが、業界在籍34年の経験を活かし、これから家を考えている人に役立つ情報を発信するブログ。

自宅:木造平屋(2019年築)受賞歴あり
経歴:大手木質系プレハブ会社
   大手鉄骨系プレハブ会社
   木造在来工法ビルダー
資格:宅建士
   ファイナンシャル
   プランナー

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