こんにちは。元住宅営業マンまめおやじです。
住宅展示場やカタログではどれもキレイに見えますが、実際に住み始めてから「汚れやすい」「メンテナンスが大変」「思ったより費用がかかった」と後悔する人も少なくありません。
本記事では、元住宅営業マンの経験を元に外壁の種類と選び方から費用・メンテ・コスパ比較等を解説していきます。
- これから家を建てる人
- メンテナンス費用が気になる人
- 外壁を打合せ中の人

はじめに
家づくりの中でも最も重要なものが「外壁選び」です。
外壁は家の「顔」であり、「服」のような存在。デザイン性はもちろん、耐久性やメンテナンスコストも含めて、将来まで見据えた選び方が大切です。
外壁選び、意外と大事!建ててから後悔しないために知っておこう
1. 外壁の主な種類と特徴
外壁材にはさまざまな種類がありますが、一般的によく使われるのは以下のとおりです。
- 窯業系サイディング:日本で最も多く採用されている外壁材。デザインバリエーションが豊富。
- 金属系サイディング:軽量で断熱性に優れ、スタイリッシュな印象。
- モルタル・塗り壁:職人仕上げで味わいのある外観。塗装メンテナンスが必要。
- タイル外壁(乾式・湿式):高級感と耐久性を兼ね備えた外壁材。メンテナンス頻度は少なめ。
- 樹脂サイディング・木製外壁など:採用率は少ないが、特徴的な素材。
2. 外壁の種類別メリット・デメリット
どんな外壁にもメリットデメリットがあります。以下に一覧にしました。
外壁材 | メリット | デメリット |
---|---|---|
窯業系サイディング | 安価、デザイン豊富 | シーリングメンテが定期的に必要 |
金属サイディング | 軽量、サビに強い(ガルバなど) | 凹みや傷が気になることも |
モルタル・塗り壁 | デザインの自由度が高い | クラック(ひび割れ)の可能性 |
タイル外壁 | 高耐久、メンテ頻度が少ない | 初期費用が高い |
樹脂・木製外壁 | 個性的な外観になる | 施工事例が少ない |
3. 外壁とセットで考えるべき「シーリング」の耐用年数と注意点
外壁選びで忘れてはいけないのが「シーリング(コーキング)」です。
これは外壁材の継ぎ目を埋めるゴムのような素材で、雨水の侵入を防ぐ重要なパーツです。
- シーリングの耐用年数は材料次第
- 一般的なシーリング材:7〜10年程度
- 高耐久シーリング材(変成シリコン・オートンイクシードなど):20〜30年
- 外壁材によって「シーリングの必要度」が変わる
- 窯業系・金属系サイディング → 必須
- モルタル・塗り壁 → 少なめ
- タイル外壁(乾式工法) → 最小限。ただし窓まわりや見切り部は必要
乾式タイルでも「完全ノーメンテ」とは限りません!
外壁だけでなく、「目地や隙間の処理方法」も含めて比較することが、後々のメンテナンス費用を左右します!
4. シーリング材の劣化後は打ち替えが必要!気になる費用目安は?

シーリングが劣化してくると、雨漏りのリスクが一気に高まります。
そのため、一定年数ごとに「打ち替え工事」が必要になります。
- シーリング打ち替え費用(外壁全面)
- 約60万円〜80万円(材料・工賃込み)
- 足場費用の目安
- 約60万円〜80万円(材料・工賃込み)
- 2階建て40坪の住宅:15万円〜25万円
- 足場だけでも結構なコストがかかります
高耐久シーリング材を選べば、足場を組む回数を減らせる!
10年ごとに足場を組むよりも、20年以上もつシーリング材を選んだ方が、トータルでお得になるケースが多いです。
5. 外壁材ごとのメンテナンスランキング
5-1.メンテナンスがラクな外壁TOP3
- 乾式タイル外壁(高耐久):ほぼ塗装不要。シーリング少なめ。
- 金属サイディング(ガルバリウム鋼板など):塗膜の保証期間も長め。
- モルタル外壁(高品質塗料使用):クラックに注意すれば塗替え周期は長め。
5-2.メンテナンスコストがかかる外壁
- 窯業系サイディング(特に15年超えると要注意)
- 塗り壁で防水塗料が薄い施工(3〜5年で塗り替えも)

窯業系サイディングで30年保証の商品もあるよ
トータルで見ると「高耐久シーリング」はコスパ良し!
- 初期コストとメンテナンスのバランスを見極めましょう。
- 「安く建てたけど10年後に100万円超えのメンテ」なんてこともあります。
6. コスパ重視?メンテナンス重視?目的別おすすめ外壁材!
優先すること | おすすめ外壁材 |
---|---|
初期コストを抑えたい | 窯業系サイディング+高耐久シーリング |
メンテナンスコストを減らしたい | 乾式タイル外壁(外装材メーカー製) |
デザインにこだわりたい | モルタル塗り壁、木製外壁など |
耐久性と軽さ重視 | 金属サイディング(ガルバなど) |
7. 迷ったらこれ!元住宅営業マンのおすすめ外壁
- 「窯業系サイディング+高耐久シーリング」
- 「金属サイディング+高耐久シーリング」
理由は以下のとおりです
- 軽量で地震にも強く、断熱性も高い
- デザインが洗練されてきており、モダン系の住宅と相性が良い
- 塗装保証10年〜15年の商品もあり、コスパが優秀
さらに、ガルバなどの金属素材でも遮音・断熱性を高める工夫がされており、かつての「うるさい・暑い」印象も改善されています。
以下、シーリング部分を大幅に減らした商品もあります。

平屋は外壁面積が少ないよ

足場代もお値打ちになるよ
8.【実例】元住宅営業マンまめおやじの外壁

KMEW(ケーミュー)という会社のsorido(ソリド)という商品を採用しました。
理由はひとめぼれです。
- 【当初計画】:KMEWの「窯業系サイディング+高耐久シーリング」
- 【理 由】:メンテナンス、デザイン等考慮して、コスパがよい
家の正面のみの計画でしたが、最終的に全面貼りにしました。※予算オーバーしました。
9. まとめ
外壁選びは「デザイン×性能×将来コスト」で考える
外壁は見た目だけで選ぶと、将来のメンテナンスで後悔することもあります。
大切なのは、
- 「どのくらいの耐久性があるのか」
- 「何年ごとに、どれだけの費用がかかるのか」
- 「そのメンテナンスが自分たちのライフスタイルに合っているか」
をイメージしながら選ぶこと。
見た目 × 性能 × 将来コストを総合的に考えて、納得のいく外壁選びをしてください!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
貴方にとって良い一日を~まめおやじ

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