こんにちは。元住宅営業マンまめおやじです。
家を建てようと思ったら、まず住宅展示場へ行きますか?
最近では、SUUMOカウンターをはじめとした「住宅紹介会社」のCMを見かけることが多くなってきています。
「住宅紹介会社」とはどんなものなのでしょう?
本記事では、元住宅営業マンが現役時代の住宅紹介会社と携わった体験を元に解説していきます。
- これから家を建てる人
- 住宅紹介会社に興味がある人
- 住宅展示場へいこうか迷っている人


1.結論|住宅紹介会社は“使い方次第”で大きな差が出る

住宅紹介会社は、「どの住宅会社が自分に合っているかわからない」初心者にとって、有益なサービスです。
ただし、使い方を間違えると、後悔するリスクもあるので要注意です。
- 住宅展示場へいったがよく分からない人
- 効率よく自分にあった会社を探したい人
- 今検討している会社に迷いがある人
2.なぜ住宅紹介会社にはメリットとデメリットがあるのか?
住宅紹介会社の多くは、SUUMOカウンター以外には、「〇〇の窓口」などのフランチャイズチェーンがいくつかあります。
基本的に、住宅会社からの紹介手数料で運営されています。
そのため、「中立的」なふりをしながらも、営業成績や提携先の事情が関係することもあるのが実情です。
つまり、知識ゼロで行くと都合よく流される可能性がある一方で、上手に使えば理想の住宅会社に出会えるチャンスでもあります。
3.住宅紹介会社を使う【5つのメリット】

これから家を建てる人にとっては、基本的にさまざまなサービスが無料で受けられるので、大変有益なサービスだといえます。
特に、タイパ・コスパを求める人には非常に有効です。
- メリット①|自分に合った住宅会社を“効率的”に知れる
- メリット②|無料で相談できる
- メリット③|住宅知識がなくても安心
- メリット④|住宅会社との打ち合わせの“窓口”になってくれる
- メリット⑤|比較検討のきっかけになる
メリット①|自分に合った住宅会社を“効率的”に知れる
住宅会社は数百社以上あり、自力で比較するのは大変。
住宅紹介会社なら、要望を伝えるだけで候補を絞り込んでくれます。
メリット②|無料で相談できる
ほとんどの住宅紹介会社は、相談・紹介すべて無料です。
費用リスクがないため、家づくりの第一歩として使いやすいのが魅力です。
リモートや電話相談対応してくれる会社もあります。
メリット③|住宅知識がなくても安心
担当アドバイザーが、予算・構造・土地・スケジュールなど幅広くサポートしてくれます。
「何から始めていいかわからない」「何を聞いたらいいかわからない人」にこそ向いています。
メリット④|住宅会社との打ち合わせの“窓口”になってくれる
自分で住宅会社に問い合わせるのが不安な人も、住宅紹介会社が間に入ってくれるので安心です。
最終的に断る際も代行してくれる、というのもありがたいです。
メリット⑤|比較検討のきっかけになる
複数社を比較してみる機会が生まれるため、「なんとなく大手1社だけ」みたいな失敗が減ります。
何社か見積がでてきて、迷った場合の相談相手としても有効です。
4.住宅紹介会社を使う【4つのデメリット】

メリットばかりではありません。デメリットもあります。しっかり確認していきましょう。
- デメリット①|紹介できるのは“提携先だけ”
- デメリット②|営業マンとの相性まで保証されない
- デメリット③|成約を急がされることがある
- デメリット④|情報の偏りに注意
デメリット①|紹介できるのは“提携先だけ”
住宅紹介会社は特定のハウスメーカーや工務店としか提携していません。
そのため、優良な地元工務店や建築士事務所が紹介されない場合もあります。
一方で気になっている会社と提携していないと紹介してもらえない、ということになります。
デメリット②|営業マンとの相性まで分かりません
紹介されるのは会社単位。営業マンがいくら優秀でも、その顧客との相性はわかりません。
実際に担当する営業マンが微妙だった…という失敗談もあります。
デメリット③|成約を急がされることがある
一部の住宅紹介会社では、成果(成約)報酬型のノルマがあり、急がされるケースも。
「じっくり検討したい」という人は注意が必要です。
デメリット④|情報の偏りに注意
アドバイザーも人間です。
中には住宅紹介会社へ事前情報を送る際に、間違った情報や説明をすることも。
それが元で、住宅会社へいったら、事前情報が全然伝わっていなかったということもあります。
5.元住宅営業マンの体験談

以下に、筆者が現役時代のエピソードを紹介します。
◆①:敷居を低くして誘導するケース
住宅紹介会社のセミナーへ参加されたA様。筆者が対応。
希望エリアの話になり、ざっくり金額を伝えしたら、「土地建物3,000万でできるって言われたんですけど、話が違う」と。
→セミナーでは、一例として、3,000万の話をしていたようです。敷居を低くしたのでしょう。
◆②:誘導したい会社があり露骨なケース
筆者の提案を気に入って頂いた。住宅紹介会社にて返済可能かFP診断をしますとのこと。
その後、「破綻するので別の会社にしましょう」との結果に。
結果、ローコスト住宅で契約。その後、金額がドンドン上昇し、不安になり解約。
→顧客から後日連絡がありました。顧客としては「破綻しますよ」と言われて怖くなった、なのでしばらく家を建てるのは控えます、と。
筆者もFPですが、破綻する提案ではありませんでした。
◆まとめ
住宅紹介会社も普通の会社。無料の裏には何かがあります。
6.✅チェックリスト|住宅紹介会社を使う前に確認したいポイント

以下にポイントをまとめました。
✅ 提携していない住宅会社の候補も自分で探しておく
✅ 営業マンとの相性も重要だと意識しておく
✅ アドバイザーの意見は“参考程度”に受け止める
✅ 自分のペースで進める意志を持つ
✅ 比較検討は最低2〜3社以上行う
7.まとめ|「無料だから使ってみる」ではなく、戦略的に活用しよう
住宅紹介会社は、家づくり初心者にとって頼れる存在になり得ます。
ただし、すべてを任せきりにせず、自分自身で情報収集しながら使うのがポイントです。
「自分の理想の家づくりをサポートしてくれる会社」に出会うための、“入り口の一つ”として活用する感覚がベストです。
★よろしければ以下の関連記事もご覧ください。
おわりに|住宅紹介会社も“使いこなす時代”です
情報があふれる今の時代、「誰かに任せる」のではなく「自分で判断する力」が大切です。
住宅紹介会社も、あなたの家づくりの一部として活用していきましょう!
ここまで読んで頂きありがとうございました。
貴方にとって良い一日を~まめおやじ


コメント